2016-01-01から1年間の記事一覧

劇場版ガルパンのペパロニが「姐さん」と呼ばないわけを想像してみるの巻

ガルパン考察のうちアンツィオ編については、読者の方々から「ペパロニのとこで泣いてしまう」という感想をよく頂戴します。お読みくださりありがとうございます、ぜひあのOVAを再視聴のうえペパロニの「アンチョビ姐さん、あぁうちの隊長なんだけどもう喜ん…

「面白さ」に向き合って

「面白さ」の覇権争いといったものが、ちょいと話題になってましたが。 先日ぼくが記した「同調圧力」への対応も、つまるところ自分が好きな作品をめぐる解釈・受容態度についての衝突と言えます。この作品は、こう受け止めたほうが面白い、少なくとも自分に…

「ガルパンはいいぞ」に対する個人的態度

「ガルパンはいいぞ」は同調圧力かどうかについて、ぼくの経験のみに基いて述べます。 劇場版公開後、あちこちでこの一言感想を目撃しました。「あちこちで」というのは、例えばぼくがついったーでフォローしている方々がご自身で呟いたとか、日参してるサイ…

ガルパン考察関連で読んだ本(追記あり)

(追記20160623:それぞれの本にコメントをつけました。) 黒森峰考察に向けて作品内描写や台詞の書き起こしなどを進めてるわけですが。 これまで公開してきたガルパン考察では元作品を基盤としながら、各校がモチーフとしている国々の軍事のみならず政治・…

ガルパン戦車道における危機的状況と搭乗員の安全について

ガルパン考察シリーズはようやく対戦校ラストの黒森峰篇に着手しかけたところですが、黒森峰ならびにこれと分かちがたく結びついている西住流について述べるさい、どうしても正面から向き合わねばならない問題があります。それは、みほが実家と黒森峰を出る…

考察コンテンツの基礎づくり・その2「ぶつけよう」

考察コンテンツをこしらえるための基礎作業について、今日は後半部です。 なお、ここでの「考察」とは、「自分の好きな作品の内容をもとにした、その作品をより深く・楽しく享受するための解釈・分析作業」としておきます。作品をとりまく社会状況や製作者側…

考察コンテンツの基礎づくり・その1「数えよう」

「こういうコンテンツが読みたい」という文章を書く気はないし、「自分はこういうつもりでコンテンツ作ってる」というのはすでに書いたので、久々に「自分がコンテンツを作るときのやり方」について書いてみるの巻。ただし考察限定です。 ぼくの考察の作り方…

自作コンテンツの評価を検索結果にみてみる

サイト・ブログでのお金稼ぎなどをやらない理由については、以前書きましたが。 kurubushianyo.hatenadiary.jp kurubushianyo.hatenadiary.jp 自分の好きな作品について全力こめた考察などのコンテンツを、どれくらい読んでいただけてるのかについては、やは…

考察紹介のお礼

『駄文にゅうす』様(5/11)、プラウダ考察を紹介いただきありがとうございました。 こうしてお礼を書くのはアニメ版シスプリ考察の頃を思い出してなんか懐かしい……。いや、『駄文にゅうす』様にはガルパン考察も聖グロ篇からずっと紹介いただいてるわけでし…

ガルパンプラウダ考察を公開しました

というわけで、「アニメ『ガールズ&パンツァー』にみる後継者育成と戦車道の諸相・その4 ~プラウダ高校篇~」を公開しました。元となった日記はこちらですが、相変わらずほとんど原形をとどめていません。前回アンツィオ考察からほぼ1年ぶりという、ずい…

「探していた風景」を三たび聴く

fhánaの佐藤純一さん作曲によるTVアニメ『長門有希ちゃんの消失』キャラクターソング「探していた風景」(畑亜貴作詞・酒井陽一編曲、『Character Song Series "in Love" case1 Nagato Yuki』 Lantis 2015年 に収録)を聴きました。また、この曲を聴くのとあ…

ここからは、ぼくたちの手で

小山田いく先生逝去との報、3月25日に。ああ。ああああ。 小山田作品にぼくが初めて出会ったのは、記憶のかぎりでは読み切り漫画『12月の唯』です。これは週刊少年チャンピオンの新人まんが賞に応募・佳作入選された作品だったそうです。この雑誌でぼくが馴…

地味にコンテンツを作り続けることの幸せ

最近話題となっていたメディアクリエイターなるものについて。ウェブでコンテンツを作りたいとか、コンテンツが主役とかいう言葉を読むと、いったいどんなコンテンツを作ってくれるんだろう、と想像したくなります。コンテンツというのは、定義としては「意…

ガルパン劇場版の感想

劇場版『ガールズ&パンツァー』を年末に観てきました。以下ネタバレです。 あちこちで流行ってたように、とりあえず「ガルパンはいいぞ」と言える内容ではありました。いつもの賑やかで可憐な少女たち、そして画面狭しと活躍する戦車の勇姿。あっという間の…