考察コンテンツの基礎づくり・その2「ぶつけよう」

考察コンテンツをこしらえるための基礎作業について、今日は後半部です。 なお、ここでの「考察」とは、「自分の好きな作品の内容をもとにした、その作品をより深く・楽しく享受するための解釈・分析作業」としておきます。作品をとりまく社会状況や製作者側…

考察コンテンツの基礎づくり・その1「数えよう」

「こういうコンテンツが読みたい」という文章を書く気はないし、「自分はこういうつもりでコンテンツ作ってる」というのはすでに書いたので、久々に「自分がコンテンツを作るときのやり方」について書いてみるの巻。ただし考察限定です。 ぼくの考察の作り方…

自作コンテンツの評価を検索結果にみてみる

サイト・ブログでのお金稼ぎなどをやらない理由については、以前書きましたが。 kurubushianyo.hatenadiary.jp kurubushianyo.hatenadiary.jp 自分の好きな作品について全力こめた考察などのコンテンツを、どれくらい読んでいただけてるのかについては、やは…

考察紹介のお礼

『駄文にゅうす』様(5/11)、プラウダ考察を紹介いただきありがとうございました。 こうしてお礼を書くのはアニメ版シスプリ考察の頃を思い出してなんか懐かしい……。いや、『駄文にゅうす』様にはガルパン考察も聖グロ篇からずっと紹介いただいてるわけでし…

ガルパンプラウダ考察を公開しました

というわけで、「アニメ『ガールズ&パンツァー』にみる後継者育成と戦車道の諸相・その4 ~プラウダ高校篇~」を公開しました。元となった日記はこちらですが、相変わらずほとんど原形をとどめていません。前回アンツィオ考察からほぼ1年ぶりという、ずい…

「探していた風景」を三たび聴く

fhánaの佐藤純一さん作曲によるTVアニメ『長門有希ちゃんの消失』キャラクターソング「探していた風景」(畑亜貴作詞・酒井陽一編曲、『Character Song Series "in Love" case1 Nagato Yuki』 Lantis 2015年 に収録)を聴きました。また、この曲を聴くのとあ…

ここからは、ぼくたちの手で

小山田いく先生逝去との報、3月25日に。ああ。ああああ。 小山田作品にぼくが初めて出会ったのは、記憶のかぎりでは読み切り漫画『12月の唯』です。これは週刊少年チャンピオンの新人まんが賞に応募・佳作入選された作品だったそうです。この雑誌でぼくが馴…

地味にコンテンツを作り続けることの幸せ

最近話題となっていたメディアクリエイターなるものについて。ウェブでコンテンツを作りたいとか、コンテンツが主役とかいう言葉を読むと、いったいどんなコンテンツを作ってくれるんだろう、と想像したくなります。コンテンツというのは、定義としては「意…

ガルパン劇場版の感想

劇場版『ガールズ&パンツァー』を年末に観てきました。以下ネタバレです。 あちこちで流行ってたように、とりあえず「ガルパンはいいぞ」と言える内容ではありました。いつもの賑やかで可憐な少女たち、そして画面狭しと活躍する戦車の勇姿。あっという間の…

サイト・ブログを用いた現金収入を目指さない個人的理由

先日、ブログやサイト運営による現金収入を公言することについて話題になってました。他所様の方針に対しては、ぼくは単純に「気になるようなら近づかない」というだけの話ですので、ここでは自分自身がどのような方針をとってきたかについて記します。 元サ…

オタクとしての自分史その8

さて、またもずいぶん間が空きましたが。再びサイト管理に疲れたぼくが、なぜまたもや日記を書き公開し始めたのか。しかもはてなで、についての話です。 はてなは怖いところだから無闇に近づかないようにする、というのが以前から変わらぬぼくの姿勢なのです…

ガルパンアンツィオ考察を公開しました

こちらでお伝えしてませんでしたが、6月10日に「アニメ『ガールズ&パンツァー』における後継者育成と戦車道の諸相・その3 ~アンツィオ高校篇~」を公開しました。いやぁサンダース以上に時間がかかりました。よろしければご笑覧ください。以前のOVA感想を…

ガルパンサンダース考察を公開しました

オタ自分史が途中で止まったままですが。 「アニメ『ガールズ&パンツァー』にみる後継者育成と戦車道の諸相・その2 ~サンダース大学付属高校篇~」を公開しました。年明けあたりに書き上がるはずだったんですが、ずいぶん時間がかかったうえに文章も増量…

オタクとしての自分史その7

アニメ版シスプリとの出会いをきっかけに、オタクとしての自分のあり方を組み立て直せたにもかかわらず、逆にそこで獲得した立ち位置を守るために迷走しだして疲れてしまった2008年半ばまでのぼく。このときの日記中断は、しかし年末までに終わりを告げまし…

オタクとしての自分史その6

ぼくにとって2002年はアニメ版シスプリ考察の年、続く2003年は同じくリピュア考察の年でした。さらにこの時期、シスプリファンダムによる独自のシスプリ継承企画「シスター・プリンセス・メーカー」に横ちょから関わらせていただいたり、シスプリのパロディ…

オタクとしての自分史その5

さて、いよいよ2001年放映のアニメ版シスプリ(以下アニプリ)についてです。じつは、この作品にぼくがここまで入れ込むというのは、相当に紆余曲折あってのことでした。結果的に見れば、まぁそうなるよね、という感じもしますけど。 例えばアニプリ放映当時…

オタクとしての自分史その4

エヴァ以降の90年代後半について語る前に、再び当時のぼくが好きだった作品を列挙してみましょう。今度はアニメだけでなく漫画も含めています。そして、この時期から重要な位置を占めてくるようになるもう一つの分野も。そう、えろげです。 ・1996年:『鬼畜…

オタクとしての自分史その3

さていよいよエヴァの衝撃。と言いたいところですが、ここで90年代前半にぼくがほぼ定期視聴したアニメ作品リストを確認してみましょう。当時とりわけ好きだった作品には◯をつけてます。 ・1990年:『からくり剣豪伝ムサシロード』『キャッ党忍伝てやんでえ…

オタクとしての自分史その2

さて続きです。80年代の経験について、つまり主に中高時代。 あの頃のアニメで重要なものといえば魔法少女作品がありますけど、ぼくは『魔法のプリンセスミンキーモモ』も、ぴえろの『魔法の天使クリィミーマミ』以降のシリーズも、本放送当時は視聴してませ…

オタクとしての自分史その1

昨年末にまたオタクとサブカルの話とか出てましたが、ついったーで80年代・90年代について尋ねられたので、あくまで自分史としてそのへん書いてみます。とりあえずその前史から。なお、ここでのオタクとはアニメだの漫画だの、そのあたりの趣味についてので…

ガルパン聖グロ考察を公開しました

えらい久しぶりの日記ですが、ええと日記というよりサイト更新の報告です。 「アニメ『ガールズ&パンツァー』にみる後継者育成と戦車道の諸相・その1 ~聖グロリアーナ女学院篇~」を公開しました。ぼくからのささやかなクリスマスプレゼント、よろしけれ…

好きな作品に対する異論への向き合いかた

ついったーTLで、自分の苦手な批評家などが自分の好きな作品について論じたときどういう反応をするか、という話題があがり、ぼくの場合はと考えておりました。ぼくが考察を書くときの姿勢とも関わることなので、それについてはずいぶん前に書きましたけど、…

大洗女子の副隊長・車長について

というわけで、ガルパンの大会対戦相手をひと通り見たうえでの大洗女子の副隊長・車長についてです。(アンツィオ、聖グロリアーナ・サンダース、プラウダ・黒森峰) 先日も書いたように、ぼくは、大洗女子の副隊長は複数存在していると考えてます。生徒会の…

ガルパンの大会出場校副隊長について・その2

というわけで続き。プラウダと黒森峰です。(聖グロとサンダース、アンツィオ 戦車道ゲーム『ぱんつぁー・ふぉー!』) (2016/5/7追記:大幅に加筆修正したプラウダ考察を公開しました。) 3.プラウダ高校 ガルパンの副隊長といえば、代表格はノンナ。そ…

ガルパンの大会出場校副隊長について・その1

こないだガルパンOVAのアンツィオ戦について感想を書きましたが、大会出場校それぞれの副隊長(あるいはサブリーダー)の役割がどうであるかいう話題を聞きましたので、ぼくなりの本編理解からみた彼女たちの姿をまとめてみようと思います。なお、国際通信社…

『ニルヴァーナ』シリーズから『超人ロック』を振り返って

最近のものかどうかにこだわらず好きな作品について書いとこ。ということで『超人ロック』の『ニルヴァーナ』、2009年連載の4巻本を念頭におきながらこのシリーズ全体についてつらつらと。 『超人ロック』との出会いは週刊少年キング連載『炎の虎』でしたの…

この日記の説明

この日記はそもそも、ぼく(くるぶしあんよ)のサイト『ページの終わりまで』内のここで綴ってたものですが、 あんよ「更新できなくなっちゃったので何とかして」 里 村「やだ」 あんよ「あうー」 という議論をふまえ、そいえば以前はてなブックマークだけこ…

映画版はときゃち感想

まとまった感想は一度も書いてなかったので、このさい『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』感想を。以下ネタバレです。 ぼくはプリキュアシリーズを初代からずっと視聴し続けている大きなお友達の1人ですが、中でも好きなの…

ガルパンOVA感想

『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』視聴。以下ネタバレ感想です。(追記:2015年6月10日に長文考察へまとめ直しました。) 本編では一瞬で終わったアンツィオ戦、まぁいかにもイタリアらしいやられかたでしたが、この試合の実際の姿を…